サラリーマン時代は電子部品業界に身を置いていたこともあり、業界の動向は常に気になっていました。
入社した部門に「電波新聞」なる業界新聞があり、上司がチェックして、読むべき記事にマーキングして回覧してくれたので、それで勉強してセンスを磨きました。
インターネットはまだなく、情報は新聞や雑誌・学会誌からしか得ることができません。 新聞はちょっと気を抜くとすぐにたまってしまい、また、都度記事をコピーしておくのもそれなりに手間です。雑誌もいろいろ回覧されてきますが、なかでも、日経エレクトロニクスは、月2回発刊でタイムリーにまとめられ、また読み応えのある記事も多く、後からでも読めるように個人で購読するようになりました。
退職後これからの生活のために納屋の整理を開始。多くの棚に大量の「日経エレクトロニクス(のちにNE)」がありました。
最も古いのは1991/5/14号で、特集は「さらば5V単一電源」。
この頃の電子回路は5Vが中心で、3.3V電源のICがようやく生産され始めた頃ですが、懐疑的なエンジニアも多く、3.3V化が進んだのは10年くらい後だったような気がします。
NEの特集は先進的な記事が多く、例えば、 Bluetoothも、僕が東京に転勤になった1999年は黎明期で、いろいろな会社さんに聞いても、ほとんどのメーカーも情報収集・様子見でした。WiFi とともに一般的になったのは2010年頃だったような気がします。
NEを最後に購入したのは2018年9月号だったので、実に27年間も購読していました。2015/1/5号までは月に2冊、2015/2月からは月に1冊になったので、ざっくりと合計612冊、一冊1000円としても612k円になります、、、
これを先月リサイクル商に古雑誌としてひきとってもらいました。(古本屋は雑誌は引き取ってくれないのですよ)
上記写真は、2005年から2018年までを1年または半年ごとに縛ったのですが、厚さ的には2000年~2005年頃がもっとも厚くそれからは次第に薄くなっています。
記事の内容は1990年代は家電やパソコン、2000年代はケータイ・デジタル家電、2010年代はスマホやGAFAなど、それぞれの時代を映していますね。
バブル前後の1990年から、リーマンショックの2009年頃までは、日本の電機メーカーが元気な時代だったので、その勢いで僕も国内や海外に出張も多く、いろいろな地域や国にいかせてもらい、幸せな時代でした、、、
電子部品は日本メーカはまだまだ強いですし、これからの時代に向けて、現役の皆さんはチャレンジして頑張ってほしいと思います。
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