冠婚祭(御祝い)の金封・水引・のし

紙に関すること

6月はご結婚で、当店にも御祝いの金封についてご相談が多い月です。
最近は、砺波でも昔のような形式の結納や披露宴は少ないようですが、それでも、「結」としての形を大事にするご両親もいらっしゃいます。
次の写真は当店が2021年にお世話したときの結納の品です。

結納の5点セットの例

特に結納の場合、支度金としてそれなりの金額をお渡しする場合が多いかと思いますが、「領収書」を頂くのは風習として難しく、明細を「目録」として記載するにあたり、略式でも結納をかわすのは、その後のお互いのためにも良いと考える方もおられます。

水引(みずひき)

封筒や贈答品にかける紐に「水引」を使います。御祝いでは紅白または金銀を使用し、特に婚礼では水引細工をつけると豪華で華やかな品になります。
お金をいれる封筒の大きさ(厚さ)や水引をかけた「金封」、水引を印刷した「のし袋」は、中に入れる金額にあわせて選ぶ場合が多いようです。
水引は、通常は、5本または7本で、婚礼では10本のを使います。
結び目は、何度あってもいい慶事や手土産は「蝶結び(花結び)」、婚礼関係やお見舞いなど一度で区切る場合は「結び切り」、「あわび(あわじ)結び」は、最近ではどちらにも使用しています。

手前は婚礼用の豪華なタイプの金封です。
婚礼や御祝・お見舞い(のしなし紅白)で大きめの金額用です。
通常の御祝・祝儀用です。旅行の餞別には「贐(はなむけ)」と書く場合もあります。

熨斗(のし)

昔の「のし鮑(あわび)」の代用の「のし」は慶事に使われます。折りたたんだ和紙に「熨斗」をはさんで作った「のし」を貼るのが一般的ですが、最近は、品物を包むときは、「水引」と「のし」を印刷した「のし紙」を使う場合が多く、大きさも様々です。プリンタで印刷できる「のし紙」は贈答品を扱ういろいろなお店で使われています。
簡素なタイプでは、「赤棒」や、ひらがなで「のし」を崩して熨斗に模した様式もございます。

掛け紙(かけがみ)

水引をつける前の包み紙を掛け紙といいます。御祝いでは品物に紅白の奉書(和紙)を重ねて包みますが、「内祝」等の表書きに紅白や縁起物を印刷した「掛け紙」で代用することもございます。

お酒(1升瓶x2)を包んだ例
掛け紙の例

なお、地域の風習や慣例でマナー・様式が異なったり、そのときどきの事情や贈り主の好み・お考えで選ぶことももちろんあります。
当店では1枚単位(数円~)で小売りしております。
紙や細工の質感は、現物を見て触ってみないとわからないので、お気軽にご相談ください。

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