昭和家電修理

全般

我が家には黒電話をはじめとして、昭和の遺物のいくつかは現役なものの、家電は故障しているものが多いのが実態です。
最近Z世代でLPレコードやカセットが人気らしく、我が家にも70-80年代のレコードやカセットがたくさんあるのですが、再生するレコードプレーヤー、カセットデッキ、ラジカセはことごとく動作不能に。
中を開けて観察すると、「ゴムベルト・ゴムプーリーの劣化(破損・固着)」が一番の原因、次に「埃や油脂の劣化によるメカの固着」、その次に、「半田や電子部品の劣化」でしょうか。
ただ最近はYoutubeで修理の仕方が公開されていたり、部品もネットで購入できるので、てまひまをかければ、自分で修理することは可能です。
いくつかやってみました。

AIWA XG-V30G システムコンポ

2000年ごろの一体型3CDのミニコンポ

父が2000年ごろに購入したミニコンポ風の一体型コンポ。3CDに2カセットと大盛の仕様ですがCDやラジオは鳴るもののカセットが動きません。
中を開けてみると一部のゴムベルトが解けてなくなっていました。
Youtubeを探すと同じ型番ではないものの、同じメカと思われる修理動画を発見!
これを参考にします。
写真の青部ベルト2本が消失。それにつながる白のプーリーにゴム(本来は黒)のカスが付着していました。

Youtubeから(スクショ)

長さを見繕って、Amazonでゴムベルトを探すと、たくさん出てきます。
どれでも同じだろうと思い、安価なもので、いろいろなサイズがあり数も多いのを選択。

到着後現物は、思ったより細く、サイズも小さいのばかりで使えません。
再度Amazonで捜索。多少高くても太くて大きいのがありそうなのを購入。

到着後、使えそうなので修理開始。

青のベルトを入れる前に赤のベルトを外す必要があり、この赤ベルトも交換したいものの、長さがあうベルトはなく、現状のをそのまま使用することに。そっとはずします。
青ベルトのあった白プーリーにはゴムカスが付着しています。アルコールと綿棒でごしごしするもなかなか取れない。綿棒はすぐに真っ黒に、指先も真っ黒になります。
時間をかけてクリーニングするも真っ白にはならず、やむなくこのまま新品のベルトをセット。(Youtubeではメカをはずし、プーリーをはずしてクリーニングしていました)

カセットの回転を確認!
いけそうです。
全体を元にもどし、カセットテープを再生してみると、音は鳴る、、、
でも少々ふらついている気がします。
元の程度が判らないので、まずはここまで。

日立 ラジカセ パディスコTRK-1280

1974年(昭和49年)ごろに買ってもらった初めてのラジカセです。FMマイク付きで、カセットの音をトランスミッターでFMで他のラジオに飛ばすことができ、しょっちゅう遊んでいました。
これも聞いてみようと久しぶりに物置から出してみました。
ラジオ(AM/FM/SW)はガリガリいいながらも鳴りますが、カセットは動きません。

日立 PERDISCO TRK1280

モーターが回っている気配はあったので、中を開けると、これもベルトが固くなってゆるゆるでした。

昭和のラジカセは部品が多く作るのも大変で高額だったでしょう。

黒のベルトは、先の購入済みベルト一式から選択し交換、左下のメーターカウンタ用ベルト(茶)は、カセットのデッキメカ部を本体からはずすことはできず断念。
メーターカウンター自体も固着していて動かず。

黒のゴムベルトを交換。手で押さえている板が電気スイッチになっています。

ベルトを交換すると再生はできるものの巻き戻しが動かない。
中のメカを観察すると、カセットの軸にあるゴムプーリーが劣化して欠損し、回転しない様子。メカを外せないので、ここで断念。

再生音は、これもふら付きがあります。ボリュームをまわすとガリガリいうので、本来はここも修理したいところですが、今回はここまで。

サラリーマン新人時代には、TVやラジオ・電話の分解・修理を始終していたので、その経験から、回路図やマニュアルがあればもっと手をいれることはできるのですが、今は入手は難しいですね。
適当に分解すると、壊したり、二度と組み立てできなくなることも多々あるので、情報や部材・測定機材が集まるまでは、ここまでかなぁ、、、

ご質問・ご意見お待ちしております。

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