2025年9月8日の未明に久し振りに皆既月食があります。
前回僕が見たのは2022年11月8日で、このときは、皆既(月が地球の影に完全に隠れている時)中に天王星が月に隠されるということで、かなり話題になりました。
皆既中の月は、本来は太陽光があたらないので、光らない満月になるのですが、実際には、地球の影はボンヤリしているし、地球の大気の影響で光が散乱して、皆既月食の月は赤く見えます。
この赤さはそのときの地球大気の状態で変わり、火山噴火等で大気が汚れている時は暗い赤(赤銅色)になると言われています。
月を望遠鏡で見始めてから、もう何回月食を見たのかわからないのですが、年月時や場所も含めてその時々で違い、満月なのに星が見えて、赤い月がぽっかり浮かんでいる様子は幻想的でうっとりしますね。
2022年11月8日の月食は夕方だったので、会社の駐車場の片隅で撮影しました。
このときは天王星食もあるというので、家から50年前の望遠鏡を持ち出して拡大撮影です。
月は星よりやや早く動く、大きいので、星が月に隠される事はよくあるのですが、天王星が隠される天王星食はめったになく、また皆既月食中というのもかなり珍しい現象です。
動画(4倍速)では、月の下にある天王星が皆既中に次第に隠されていくのがよく判ります。
このとき、惑星は面積があるので、滲んでいくように次第に暗くなっていくのが特徴です。
一方、恒星は点光源のため、一瞬で光ったり消えたりします。
この動画でも天王星が次第に消えていくのと同じころに、右上から恒星がポコッと出てくるのがとても面白い!
教育的な動画になりました。
月に星が潜入・出現する位置やタイミングは、観測する場所(緯度・経度)で異なるので、おそらくこの動画は世界に一つしかないものと思います。
2025年9月8日の月食でも6等星の恒星が隠れたり出たりするそうです。
どんなふうに観察・撮影するか悩ましく、これもまた天文の楽しみでもありますね。
コメントお待ちしております。
コメントを残す