星たちとの記憶 – タイムラプス朝焼け 2020年9月16日 –

全般

タイムラプスとは一定間隔で静止画を撮影し、それを連続して再生することで 時間の経過を圧縮して表現する撮影技法 のことです。
NHKの科学番組でよくやっているアレですね。


 天文ガイドの記事をみると2015年にタイムラプスの特集が連載されており、デジタルカメラの普及・高性能化に合わせて試されている方が多くなったようです。
 僕もやってみたいと思いつつも、この頃は単身で京都に住んでおり、星空撮影できる機会も少なく、持っているカメラもPCも非力でした。


 iPhoneでもタイムラプスができるので睡蓮が咲く様子を録ってみたものの、熱で30分くらいで撮影停止、バッテリー不足、メモリ不足など課題も多く、また、この頃の機種は星空撮影が難しくまずはカメラが必要という印象でした。

睡蓮開花をiPhone6sで撮影。熱で30分くらいで撮影STOPするのでつぎはぎです。動画編集はMicrosoftのムービーメーカー。


 2016年に富山に戻ってきて生活が落ち着いてきたことと、2018年に購入したSONYのα7Ⅲが2019年4月のファームウエアVer.UPでインターバル撮影が可能になったこと、その無料の現像ソフトでタイムラプス編集ができるようになったこと、2020年4月に自作PCを更新し構成になったことで、ハードルがさがりトライしてみました。

タイムラプスではインターバル撮影(間隔をあけて撮影)するのですが、天体の場合はどの程度の間隔で撮るのか悩ましいところです。
間隔を短くすると動画が滑らかになるのですが、枚数が多くなるのがデメリット。
そこで実験的に自宅から朝焼けを撮影してみました。

朝焼けで難しいのは露出時間です。
薄明前の夜空は暗いので露出を長くしたいのですが、星が流れます。
ここはレンズとの兼ね合いもあります。
そしてだんだんと明るくなるとシャッタースピードを短くしないと露出オーバーになり、太陽が昇るとその設定のままだとカメラが壊れます。

レンズはこの時持っていたのはSONYの 24105F4だったので、これを広角の24mmで、絞りはF4に固定し、露出時間をオートで撮影することにしました。ISOを3200で、カメラに任せると、星空で2秒だったのでこれでインターバル6秒で撮影してみます。1分間に約10枚、1時間で600枚になりますね。
ただ、ISO3200で日の出の太陽を撮ると1/8000でも露出オーバーになるので、タイミングをはかってマニュアル(手)でISOを下げることにしました。

2020年9月16日、新月前の三日月と金星が昇り日の出までを撮影しました。
あいにく直ぐに雲が流れてきて、三日月や金星は隠れてしまいましたが、その後の朝焼けがみごとです。(動画で30秒付近。途中に黒い影が横切るのはカラス)

自宅の2.5階(小屋裏)から撮影。秋分の日前でほぼ真東です。
SSは最初はISO3200で2秒、最後はISO100で1/1000でした。
4倍速の動画です。

タイムラプスはおもしろいのですが、撮影枚数が膨大になることと、結局対象や撮影地(前景や星空)がよくないと見栄えがしない、と当たり前のことに戻って悩み中です。
コメントお待ちしております。

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