すべての始まりは電子ブロックだった

全般

納屋の片づけをしていたら約50年前に購入した、「電子ブロック」、「電子ボード」、「マイキット」が出てきました。

小学生の頃は、少ないお小遣いで貸本屋で駄菓子を食べながら漫画や雑誌を借りて過ごすことが多かったのですが、当時の「冒険王」や「漫画少年」にはスパイ映画にでてくるような怪しげな機器の通販の他に「趣味の王様」としアマチュア無線(ハム)の広告がのっていて憧れでした。
また、ダイヤブロックが大好きだったこともあり、電子+ブロックで、いろいろな電子回路(ラジオやアンプや電子音)を作れる電子ブロックは僕の心を鷲掴みにしました。

右が電子ブロック、左がその説明書。下にあるダイヤルのついた黒いアタッシュケースはマイキット200

おぼろげな記憶では、最初は小学校4年のクリスマスに僕はマイキット50を、弟が電子ブロックを近所のおもちゃ屋さん(戸出屋)で買ってもらい、結局僕が両方で遊んでて(原理もわからず)、それぞれの拡張性に不満が出てきて、富山・高岡まで行って電子ボードをそろえるようになり、さらに飽き足らず、6年のクリスマスにマイキット200を戸出屋で買ってもらった気がします。
この3つは基本的にはどれもトランジスタ、ダイオード、抵抗、コンデンサ、コイルの組み合わせで、素子数が同じだと作れる回路も同じようなものになります。
 一番簡単ながらお気に入りはゲルマニウムラジオで、電池不要で、電波の電力のみでイヤホンを(かすかに)鳴らすことができ、布団に潜って聴きながら寝るのが常でした。
 電子ブロックはケースのサイズで素子数が決まってしまうのですが、電子ボードはボード同士をつなげたり、素子や電極単位でも販売されていたので拡張が容易でした。(今ならブレッドボードといいますね。)

電子ボード。右の白いのが基盤、その上が電極(端子)、左が素子ブロック

マイキットは、素子がパネルに埋め込んであり、その両端にバネ端子があり、バネ通しを配線で接続します。配線が干渉しないように最短の線で結ぶのですが、回路が大規模になると間違えやすくなり、配線がごちゃごちゃになって確認も大変になります。マイキット200は回路が200通りあり、ひとつづつ最後まで動作させることができて、大きな達成感を得ました。

マイキット200の中.今でも動作するかは?ですね。素子が経年変化で劣化しており、通電させると壊れるかもしれず、このままで今に至っています。

これらの電子おもちゃによって、ますます電子機器に興味がわき、中学は工作部で電子工作やパソコン(TK80)にさわり、高校は物理部、大学は電子工学科、会社は電子部品と、生涯の趣味・実益になりました。
 電子ブロックがなかったらどうなったことやら、、、両親に感謝です。
 パソコン、アマチュア無線、携帯については別の機会にまとめようと思います。

ご意見・コメントお待ちしております。

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