当店の大きな課題の一つに、在庫が多いことがあります。
店の特徴として、お客様が希望する品、特に量販店では扱っていない商品を、1枚・1個単位で販売しております。
いろいろなルートから仕入れるものの、ある程度まとまった数になりますし、昔の商品を希望されるお客様もいらっしゃるために、長期間の管理が必要になります。
経営的には、回転率が非常に悪く、この在庫の扱いが悩ましいところです。
両親(前事業主)は、仕入れた商品や売れた商品、在庫状況をすべて頭にいれ、申告時にまとめて帳面につけて切り盛りしていたのですが、店とは縁のない業種でサラリーマンを長年やってきた自分にとっては、なかなかハードルが高い状況です。
しっかりと経営するには、やはり「商品管理」・「売上管理」が必要で、分類でまとめた数字でなく、商品ごとに動きがわかるようにしたいところです。
世の中には、この要望に対応した統合システムがあるはずですが、費用面で身の丈にはあいませんし、なにより、今ある在庫の登録は、どんなシステムでも自分自身でやらねばなりません。
物を管理するには、やはりタグやバーコードですね。
これから入ってくる商品には大概メーカーのバーコードがついているので、これを活用しようといろいろ調べてみました。
バーコードを読み取るために、まず、レジスターをバーコードリーダー付に更新しました。カシオのSR-S4000という機種で、中古を新品の半値くらいで購入しました。
マニュアルを読むと対応するバーコードはJAN-8/13PLU、EAN-8/13PLU、UPC-A、UPC-Eとなっており、QRコードは対応せず。
試しにメーカーのバーコードをスキャンするとちゃんと読み取ってくれ、カシオの専用PCツールで必要事項を入力し、SDカード経由でレジに読み取らせれば販売管理ができそうです。
JANコードは世界共通の商品識別コードなので、どこからかダウンロードできるのかと思って調べてみると、
・一括のデータ提供は有償(Sier提供)
・ネットのJANコード検索サービスは現在流通している商品が中心
・JANコード検索サービスでは一回もしくは一日の検索で得られる件数に制限
・メーカー独自のバーコードは公開されていない
などと、個人や零細企業にとっては使い勝手がよくありません。
またS4000は商品名文字数に制限があり(最大半角16文字)、簡略化する必要がありました。
結局のところ、マンパワーで一件一件登録するしかなさそうです。
また、当店ではバーコードがついていない商品(昔のモノや小分けしたモノ)も多く、店舗独自のバーコードを作って対応させることにしました。
バーコードのイメージ作成はEXCELで可能で、マクロもいろいろ公開されているので、作成そのものは大きな問題はなかったのですが、試しにラベルプリンタで印刷してPC用のハンドスキャナで読ませるも読んでくれない、、、
いろいろ調べると、印刷したバーコードのサイズに規格があり、縦横サイズや比を正確に規格に合わせる必要があるようです。
当店の商品はモノが小さかったり、管理コストを抑えるためになるべく小さいラベルにしたのですが、これがアダとなり、規格の最小寸法以下になったようです。このため13桁のバーコードを断念し、8桁で作成。なんどか印刷ースキャンを試し、レジのスキャナでも読めるようにさらに調整し、まとめて印刷できるようにマクロも作成しました。
登録作業としては、
①商品にバーコードがある場合は、それをPCのスキャナで読み取り、カシオのツールアプリに商品名と部門コード、単価を入力
②バーコードがない場合は、店の管理ナンバーをEXCELでバーコード化し作成、①と同様にツールに入力
③ツールアプリでSDカードに書き込み、レジでSDカードから読み込みして登録完了
となります。
もしバーコード未登録の商品があった場合は、レジで「新規商品です」というメッセージがでて、部門コードと単価入力を促すので、いったん仮の名前(部門コード)と単価をいれておけば、このデータを後程PCで再編集します。
ネットワークやデータベース対応のレジで、管理システムがあれば、こんな作業は一貫して行えるはずですが、零細企業ではハンドでやるしかないですね、、、
(一度登録すれば、新規商品は月に数件という理由もあり)
売上管理の点では少し目途がついたものの、肝心の在庫管理・仕入れ管理はまだまだで、商品登録しながら構想を練ることにします。
ご質問・ご意見お待ちしております。
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