問題解決とQCストーリーと生成AI

QMX(品質・経営・改革)

現場の問題を、QCサークル(改善チーム)で取り組むときに、QCストーリーを使って進めることが効果的です。
QCストーリーは、改善の手順が定型化されており、複数のメンバーと効率よく活動をすすめたり、上司や関係者に説明を行うときに効果的です。

例えば、問題解決型の改善の手順は下記のようになります。
(サークル紹介、目標設定・活動計画、反省は割愛します)

一方、経験が少ないと、なかなかテキスト通りにすすまないこともあります。
この具体的な手順をChatGPTで教えてもらうとどうなるでしょうか。
ChatGPT(3.5)に聞いてみました。
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(質問)
加工工程で製品にキズ不良が出て困っています。問題解決型QCストーリーの手順やQC七つ道具を使ってどのようにすすめればいいですか?

(ChatGPT)
キズ不良の問題解決に取り組む際には、QCストーリーとして以下の手順を考えることができます。また、QC七つ道具を使用して問題を解決するための具体的なアプローチも提示します。

  1. 問題の特定(明確化)
    • キズ不良の発生源を特定し、問題がどのような条件下で発生するかを把握します。
    • 製品の生産工程や原料、人為的な要因など、可能な原因をリストアップします。
  2. 問題の分析
    • ルートコーズ分析(原因分析)を行い、キズが発生する原因を特定します。
    • 5W1H(Why, What, When, Where, Who, How)などの手法を使って、問題の背景を徹底的に理解します。
  3. QC七つ道具の適用
    • チェックシート:不良発生のパターンを記録し、発生源を特定します。
    • ヒストグラム:不良の分布を可視化し、どの工程で問題が発生しているかを確認します。
    • パレート図:不良の主要な原因を特定し、対策の優先順位をつけます。
    • 散布図:キズの発生と他の要因の関係性を分析し、影響を受けている要因を特定します。
    • 管理図:製品の品質を常に監視し、異常が発生した場合にすぐに対処できるようにします。
    • 直交表:複数の要因の組み合わせが不良にどのように影響するかを分析し、最適な条件を特定します。
    • 特性要因図:不良の原因と影響を可視化し、問題の根本原因を特定します。
  4. 対策の検討
    • 問題の根本原因を特定し、対策を検討します。適切な対策を打つために、関係者と協力してアイデアを出し合います。
  5. 対策の実施
    • 検討した対策を実施します。これには、製造プロセスの改善、機械の調整、トレーニングの実施などが含まれます。
  6. 効果の確認
    • 対策が効果的であることを確認するために、品質データを定期的に監視し、改善が見られるかどうかを確認します。
  7. 持続性の確保
    • 問題の解決を維持するために、定期的な監視と改善活動を継続します。また、教育やトレーニングを通じて関係者の意識を高めます。

これらの手順とQC七つ道具を組み合わせて、キズ不良の問題解決に取り組むことができます。問題解決のプロセスで情報を収集し、データに基づいた合理的な判断を行うことが重要です。

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少々ずれたところもありますが、それなりに適切な回答になってますね。
これだけでは判りにくいので、パワーポイントのスライドを作ってみましょう。
ChatGPTでは有料版にしないとできないようなので、ここではGammaというオンラインツールの無料版を使ってみました。
ChatGPTのテキストをそのまま貼り付け、設定は、生成するスライドを10枚とし、その他はデフォルトで、編集や加工も行っていません。(ただ、作成ボタンをクリックするたびに異なったスライドが作られましたので、再現性はないようです)

このまま発表会で使えるわけではないのですが、適切な画像や加工すればそれなりに見栄えのいいスライドになるかと思います。

似顔絵もAIで作れるはずですが、ちょっとやってみたら、アメリカンコミックのようなイラストになってしまい、QCサークルの発表会ではイマイチです💦

QCサークルでの改善活動はとてもいい取り組みなのですが、ある程度の経験が必要なのと、社内(関係者向け)発表資料作成に時間をかけるのはもったいないとも思うので、効率よく効果的に進めるために、AI技術の発達に期待しています。

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