星たちとの記憶 -2024年4月8日 北米皆既日食-

全般

これまで部分日食金環日食は何度か見ましたが、初めて皆既日食を見ることができたのは会社を退職してようやく時間がとれた2024年4月でした。

場所は北米。実は2年ほど前から学生時代の友人から誘われており、定年退職のタイミングとコロナ禍もようやく終息がみえていて、最初で最後かもと、決意。

友人夫妻はUSAに駐在していたこともあり、車の運転ができるので、彼と一緒なら安価に旅行でき、かなりの確率で見れるだろうという期待も理由の一つ。

半年前に航空券(当時最安の台湾経由でEVA Air)を予約し、彼の指示通りにホテルも予約。
10年ぶりの海外のため、パスポートも切れていたので2月に新たに取得しました。

4/5㈮に砺波から関空に移動、友人夫妻とおちあい、台北ーLAX(ロスアンゼルス)経由でLAXに一泊し、4/6テキサス州ダラスに到着。ここでレンタカーを借ります。
天気予報では日食当日のテキサス州は曇り、、、どうする?

画面中央下がDallas(ダラス)、左下が当初予定のサンアントニオ、ダラスの上やや右がタルサ(Tulsa),その右下のCDTの中心あたりがラッセルビル

当初予定ではダラスからさらに南のサンアントニオに行く予定(ダラスでは皆既時間が短いので)でしたが、天気予報とにらめっこし、少しでも晴れる確率の高い北のアーカンソス州に変更することに。
ホテルも変更しますが、日食で満室が多く、価格と距離を妥協し、当日の朝に移動することにし、皆既帯からはずれたオクラハマ州のタルサで予約が取れました。
目的地を柔軟に変更できたのも、彼のおかげです。

ダラスからの距離はタルサまで400km(4時間)、タルサから目的のラッセルビルまで300km(3時間)。
日食は12時半に第一接触(欠け始め)なので10時には観測地に着きたいところです。

4/8の朝6時に移動開始。ラッセルビルを目指します。
空は次第に雲がなくなっていき、期待が持てます。
9時過ぎに現地につき、観測地を探します。
空が開けていても人がいないところはいろいろ危険なので、公共の観測地を探します。
幸いにも「観測地」と案内がある公園をみつけました。
トイレもあり、すでに観測者がたくさんいます。

早速、観測・撮影のセッティング。今回持って行った機材は下記です。
・SONY α7RV+SEL70300G(70-300mmZoom)+ND400フィルター
・Vixen ポータブル赤道儀 ポラリエU
・Panasonic DVC(ビデオカメラ)、iPhone8、iPhone15pro
・双眼鏡、三脚、日食グラス

観測イメージは、
①赤道儀で追尾しながらαで300mmで拡大撮影(NDフィルターあり/なし)
②DVCで皆既頃の太陽撮影 (フィルターなし)
③iPhone8で観測風景ビデオ撮影
④iPhone15でスナップ
⑤双眼鏡+肉眼で皆既や風景を堪能
という欲張ったものです。
今回の日食の皆既時間は4分15秒と割と長いため、なんとかなるかと安易な考え、、、、

最初に苦労したのは赤道儀の設置。
昼間なので当然北極星が見えないので、コンパス頼りに極軸を合わせます。
コンパスの北と真の北に少しずれがあるのは知っていたので、事前に調べていてあわせたものの、追尾しているのにどんどんずれていく、、、しょうがないので、試行錯誤で少しずつ軸をずらして合わせ込み。(後から知ったのですが、このずれ量は日本と北米では異なるそうです。)

また、αのリモートシャッター(ケーブルレス)も動かないトラブル発生。
Bluetoothでリモコンとカメラを接続するのですが、接続がうまくいかず使えません。(観測者が多いからか?)
やむを得ず、iPhoneのアプリで操作に変更。スナップ撮影はやりにくくなりますが、やむなし。
また、幸か不幸か、アプリではシャッタースピードや絞りをiPhoneで変更できるので、カメラ本体を触る必要がなくなります。

気になっていた空は、ときどき雲が通って日が陰るもののおおむね晴れ。
皆既中に雲が通らないことを祈るのみ。

予報通り12時33分の第一接触。次第に太陽が欠けていきます。
木漏れ日や麦わら帽子の穴の隙間の光が三日月になっています。

13時50分第二接触、皆既開始。
一瞬ダイヤモンドリングが見えました。
太陽が少しでもあると周りは普段と変わらないくらい明るいのですが、皆既になると一瞬で夕暮れの暗さになります。

皆既中は全方向が夕焼けで不思議な世界。
犬やニワトリ?の鳴き声が不安気だったり、人間も歓声をあげる、爆竹を鳴らすなど、興奮状態です。
カメラは皆既まではNDフィルターをつけてましたが、皆既直前にフィルターをはずし、露出をいろいろ変えながら撮影。コロナの明度は数万倍あり、適正露出はよくわかりません。

空には穴があいたような黒い点と、その周りの美しいコロナ。星も少し見え、双眼鏡ではプロミネンスが見えます。

撮影ではスマホでシャッターを押したり、双眼鏡や肉眼で見たり、周りの観察など大忙し。
あっというまの4分間でした。

終了間際にダイヤモンドリングになり、急に眩しくなり、昼間に戻ります。周りから拍手が。

皆既終了(第三接触)後、日食終了(第四接触)まで1時間ほどありますが、すぐ撤収です。
友人の経験によれば、町からでる観光客で渋滞し、身動きができなくなるそうです。
この夜は、ラッセルビルから少し離れたリトルロックに泊まり、友人と祝杯でした。

帰国後、撮影したファイルを確認し、それなりに写っていてホッとしました。

それら素材から皆既中の様子のビデオを作成しました。

貴重な体験になりました。
実は初日のEVA便から風邪?をひき、旅行中も微熱と鼻水、後半には咳もでて、周りからひいて見られ、友人にはご迷惑をおかけしました💦
(薬も持っていったのですが一日分しかなく、友人もドラッグストアで追加購入し、体をだましだましの旅行となりました、、、)

コメントお待ちしております。

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